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CATEGORY[家庭教師ヒットマンREBORN!]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2009年08月21日22:56
続きにリボ風のお話があります。
明日はアニメでリボ風ですね!!

15日に書いたのがリボ←風だったので、
今日はリボ→風です。
風を閉じ込めて

マーモンの試練が終わった。
次はいよいよあいつの試練か。
ツナたちは相当てこずるだろうな。
あいつはきっとツナを殺す気で来るだろうから。
 
アルコバレーノになったあの日、
本当はあいつを連れていきたくなかった。
地球を守るための人柱。
そんなものにあいつはならなくていい。
俺がお前も世界もまとめて守ってやるって言ったのに、
あいつは「リボーンの行くところなら僕も行くよ。」なんて言いやがった。
 
あの日俺たちにかかった呪いを厭わしく思うと同時に、
これであいつとずっと繋がっていられると思った。
暗い裏社会で生きていく中で、風との確かな絆を得られたって思いたかった。
まぁスカルやヴェルデなんかも繋がってることになるがな。
 
ディーノの家庭教師をやる時、しばらく忙しくなるから会えないと伝えたら、
わざわざイタリアのディーノの家に来て、俺の仕事を手伝ってくれた。
おかげで跳ね馬はかなり鍛えられた。
あいつが今雲雀の家庭教師をやっていられるのも、そのおかげだろ。
雲雀の動きは武道と似てるからな。
 
雲雀に目が行ったのは当然、あいつにそっくりだからだ。
ちょっと調べてみたらおもしろい奴だったからファミリーに入れたんだが、
雲雀を見るたびにいつもあいつのことばっかり思い出してしまう。
 
風は自分のことを忘れるなとばかりにイーピンをこっちに寄越した。
あいつがイーピンを育てているっていうのは聞いていたし、
日本にイーピンが来たと秋の子分たちから教えられた時
すぐに風の仕業だとわかった。
透明スーツを着た奴らがツナを暗殺しようとした時も、
おそらく風が仕向けたんだと思っていた。
別にツナは無事だったからいいんだが、
ヴェルデと手を組んだことが気に入らない。
ヴェルデはいつも風のこと変な眼で見ていた。
あの体を調べてみたいなんて一度言いやがったから
風が誰のものか後できっちり教えてやった。
 
風は別に本気でディーノやツナを殺したいわけじゃないだろう。
多分これはラブレター代わりだ。
自分のこと忘れないで、早く会おうねっていうメッセージだ。
 
俺だって風に会いたいに決まっている。
仕事してても銃撃戦やってても
風の顔がちらつく程度にはあいつのことが好きだ。
 
だけどアルコバレーノになってからは
あまり会わないようにしていたんだ。
だって、この体じゃあいつを愛してやることなんてできないだろ?
できないのに側にいられるのは結構つらい。
会わないようにしよう。呪いが解けたら思いっきり愛してやろう。
 
そう思っていたのに、心のどこかでずっと風を求めていた。
雲雀の顔見ると余計に会いたくなるんだ。
会っても会わなくてもつらいなら、いっそ会ってしまえばいい。
 
そこにアルコバレーノの試練の話が来た。
アルコバレーノが全員集まるなんていつ以来だろうか。
呪われたあの日以来かもしれない。
 
もうすぐ風に会える。
ずっと風の視線を感じてるんだ。
並中に行く時も風は俺のこと見ていたはずだ。
殺気よりもっとたちの悪い感情がこっちに向けられてるからすぐにわかる。
 
どうしてくれるんだ、風。
抱きしめたりキスしたりしていた頃のことばっかりが頭を占めて。
仕事が手に付かねぇじゃねーか。
俺は超一流の家庭教師なんだぞ。
もうあいつは近くにいるのだろうか。
黄色いおしゃぶりが反応している気がする。
・・・いや、これは俺の気のせいか?
 
10年後で見てきた世界。
それは俺達アルコバレーノが全員死んだ世界だった。
伝えちゃいけないことなのはわかってる。
未来のことは話さないっていうのが入江正一との約束だ。
それでも、あいつに伝えたい。
 
10年後の世界でもあいつには生きていてほしいんだ。
俺も詳しい話は聞かなかったが、俺とあいつはどっちが先に死んだんだろうな。
俺は、お前を救えなかったんだな。
呪われた姿になっても生きていられたのはお前との思い出があったからだ。
もし、お前が先に死んでいたら、俺は絶望して死んだんだろうな。
風がいない世界。考えたくもない。
ツナ達にはがんばってもらわねーとな。
 
風は俺と幸せになりたいってずっと言っていたな。
俺は返事をすることができなかった。
俺じゃ風を幸せにすることはできないだろう。
こんな呪われた姿じゃどうすることもできない。
風もそれはわかっていたと思う。
一方で風を幸せにできるとしたら俺しかいないとも思っていた。
アルコバレーノの苦しみを分かり合えるのはアルコバレーノしかいない。
 
アルコバレーノなんかになったお陰で、
大切な人に伝えるべき言葉も言えなくなってしまったんだ。
いつか言いたいと思ってはいるけど、言ったらお前も苦しむかもしれない。
あぁ、でも早く会いたいな。
 
風の試練は鬼ごっこか。
風を捕まえればいいってわけだ。
 
だったら、ツナたちよりも先に俺が風を捕まえてやる。
それからどこかで2人きりで、今まで言えなかったことを言おう。
ツナたちの試練はそれからだ。
 
ちゃんと伝えたいんだ。
言わないまま死に別れるなんて絶対に嫌だからな。
 
もうアルコバレーノのしがらみなんかに囚われずに言うよ。
多分、お前が一番待っていた言葉。
 
「愛してる、風。」
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